倉庫検品で不良が見つかったら|隔離・工場確認・再検品の進め方

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中国倉庫で保管・検品待ちの商品をパレットと箱番号で管理する現場

中国の倉庫検品で不良が見つかったとき、すぐ工場へ返品したり、その場で手直ししたりすると、数量差や責任範囲が分からなくなることがあります。先に行うべきなのは、対象品の流れを止め、良品・不良品・判断保留品を混在させず、工場が確認できる証拠と数量をそろえることです。

本記事では、日本企業が中国倉庫へ検品を依頼する際に、不良発見から隔離、工場確認、処置承認、再検品、出荷判定までをどの順番で進めるか整理します。入庫から検品報告、出荷までの全体像は、深センの倉庫検品の依頼方法もご参照ください。

不良を見つけた直後は「止める・分ける・記録する」

不良発見時に重要なのは、原因や責任をその場で断定することではありません。検品途中の商品、確認済みの商品、未確認の商品を区分し、どの現物で何が起きたかを後から追える状態にします。

  1. 対象ロットの流れを一時停止する。 検品、再包装、箱詰め、出荷のどこまで止めるかを明示します。
  2. 該当現物を隔離する。 良品置場へ戻さず、識別票を付けた保留エリアへ移します。
  3. 不良状態を撮影する。 商品全体、該当箇所、品番表示、箱番号を関連付けます。
  4. 数量を更新する。 入庫数、検品済み数、良品数、不良品数、保留数、未検品数を分けます。
  5. 日本側へ一次報告する。 現時点で分かる事実と未確認範囲を示し、次の作業承認を待ちます。

検品方法そのものを見直す場合は、全数検品と抜き取り検品の違いで、項目別の対象範囲と追加確認条件を確認できます。

倉庫内のステータスを物理的に分ける

台帳上の区分だけでなく、現物の置場、容器、識別票も分けます。外観が似た商品や多品番商品では、口頭指示だけでは混入を防ぎにくいためです。

区分 意味 現物管理 次の条件
適合 合意した項目で基準内 検品済み表示、SKU・数量を記録 他の出荷条件を確認
不良 基準外であることを確認 不良種別と現物番号を付けて隔離 工場回答と処置承認
判断保留 限度見本や日本側判断が必要 適合品・不良品の双方から分離 写真・現物・追加情報で判定
未検品 まだ指定項目を確認していない 検品済み品と別の置場に保管 追加確認の範囲を承認
処置済み 手直し・部品交換・再包装などを実施 処置内容と実施日を記録 再検品で結果を確認

「不良品」と「判断保留品」を同じ箱へ入れると、工場回答後に何を再確認すべきか分からなくなります。識別票には少なくとも、案件名、品番、現物番号、数量、不良区分、発見日、処置状態を記載します。

工場確認に使える証拠を一組にする

「傷がある」「縫製が悪い」という文章だけでは、工場が対象品や原因範囲を確認できません。一件の不良について、写真、動画、数量、ロット情報を同じ識別番号へひも付けます。

記録 確認できること 注意点
商品全体の写真 製品、向き、該当面 アップ写真だけにしない
不良箇所のアップ 傷、汚れ、縫製、部品状態 位置が分かる全体写真と対にする
寸法・隙間の写真 測定位置と表示値 器具、基準面、単位を明示する
動作動画 異音、作動不良、開閉状態 操作手順と判定条件を残す
ラベル・箱番号 品番、SKU、ロット、入庫便 商品写真と同じ現物番号にする
外箱・内装写真 輸送・包装の影響を検討する材料 開梱前後の状態を分ける

撮影記録は原因を一方的に決めるものではなく、工場、倉庫、日本側が同じ現物を見て判断する材料です。合否基準や不良区分をまだ固定していない場合は、中国OEMの検品基準書で、OK・NG写真と判断保留条件の作り方を確認してください。

不良品数と不良項目数を分けて数量を合わせる

一個の商品に「汚れ」と「縫製不良」が同時にあれば、不良項目は二件でも不良品は一個です。工場へ伝える不良内訳と、倉庫で管理する現物数を混同しないようにします。

数量欄 記入内容
入庫数量 倉庫で受け取った総数[ ]
検品済み数量 指定項目を確認した現物数[ ]
適合品数量 現時点で基準内の現物数[ ]
不良品数量 現物を重複せず数えた数量[ ]
判断保留数量 日本側または限度見本の判断待ち[ ]
未検品数量 まだ確認していない現物数[ ]
不良項目件数 傷、汚れ、縫製など分類別の発生件数[ ]

原則として、入庫数量と各ステータスの合計が整合する状態を作ります。分納、SKU違い、箱不足などがある場合は、品番・入庫便・箱番号別にも同じ照合を行います。

日本企業向け・中国倉庫検品のご相談

不良発見後の隔離・工場確認・再検品を整理する

商品写真、品番別数量、検品基準、現在の入庫・検品状況をご共有ください。倉庫で止める範囲、証拠の残し方、工場確認後の仕分け・再検品条件を確認します。

  • ✓品番・SKU・箱番号別の数量整理
  • ✓不良写真・動画・判断保留情報
  • ✓工場へ確認する内容と希望処置
  • ✓処置後の再検品・出荷判定条件
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対応範囲・費用・作業日程は、商品と現在の保管・検品状況を確認したうえで個別にご案内します。

工場へ確認する内容を「事実・質問・希望処置」に分ける

倉庫から工場へ連絡するときは、責任の断定から始めず、確認できた事実と質問を分けます。希望する処置がある場合も、費用負担、納期、作業方法が工場の同意事項かを文章で残します。

区分 伝える内容
確認済みの事実 品番、ロット、検品数、不良品数、不良状態、写真・動画番号
未確認範囲 未検品数量、別SKU・別入庫便への影響、原因未確定の項目
工場への質問 出荷前記録、同一ロットの状況、想定原因、影響範囲、代替品在庫
希望処置 選別、手直し、部品交換、再製作、交換、返品などの候補
回答期限 出荷予定から逆算した回答希望日時
承認条件 誰が処置を承認し、どの基準で再検品するか

返品、交換、再発送、返金の選択は、倉庫内の現物整理とは別の商務判断です。処置案を比較する段階では、既存の中国OEMの不良品対応も参照し、数量、納期、物流、費用負担を確認してください。

手直しや部品交換は承認後に始める

汚れ除去、糸始末、ラベル貼り直し、部品交換、再包装など、倉庫で実施できる可能性がある作業でも、勝手に進めるべきではありません。現物状態が変わるため、工場が原因を確認できなくなったり、作業後の責任範囲が曖昧になったりします。

作業前に次の条件をそろえます。

  • 対象品番、対象現物番号、数量
  • 具体的な作業手順と使用する部材・道具
  • 作業前後の写真記録
  • 外観や機能へ影響を与えないための注意点
  • 工場、日本側、倉庫の承認者
  • 費用負担と所要日数
  • 作業後の再検品項目と合否基準

技術判断や専門設備が必要な修理は、通常の倉庫作業として対応できるとは限りません。工場へ戻すか、適切な作業場所と手順を別途確認します。

再検品は「直した箇所だけ」で終わらせない

処置後は、元の不良が解消したかを確認するとともに、手直しによって別の問題が生じていないかも確認します。例えば部品交換後なら、外観だけでなく取付状態や簡易操作、付属品、再包装状態など、処置の影響範囲を決めます。

  1. 再検品対象を固定する。 処置品全数か、同じ原因が疑われる範囲を含むかを決めます。
  2. 初回と同じ識別番号を使う。 処置前後の記録を一件として追跡します。
  3. 元の不良項目を再確認する。 同じ方法・同じ基準で改善の有無を見ます。
  4. 二次影響を確認する。 傷、変形、付属品不足、包装崩れなどを確認します。
  5. 数量を再集計する。 適合、不良、保留、返送対象、未検品を更新します。
  6. 結果を日本側へ報告する。 出荷へ進める品と、引き続き止める品を区別します。

出荷放行は検品報告とは別に承認する

再検品で適合となったことと、案件全体を出荷してよいことは同じではありません。最終出荷前に、適合品数量、保留・不良品の行先、包装、箱別明細、必要書類、出荷先情報を確認します。

  • 出荷対象の品番・SKU・数量が確定している
  • 保留品、不良品、返品予定品が出荷箱へ混入していない
  • 手直し・交換品の再検品結果が記録されている
  • 箱番号と箱別数量が台帳に一致している
  • 包装・ラベル・付属品の追加作業が完了している
  • 日本側の出荷承認者と承認日時が記録されている

検品結果から出荷可否を決める項目は、中国OEMの出荷判定で詳しく整理しています。

不良発見後の報告書テンプレート

項目 記入欄
案件・品番・SKU [ ]
入庫日・入庫便・箱番号 [ ]
検品方法・確認項目 [ ]
入庫数/検品済み/未検品 [ ]/[ ]/[ ]
適合/不良/判断保留 [ ]/[ ]/[ ]
不良分類・現物番号・証拠番号 [ ]
工場回答・影響範囲 [ ]
承認した処置・対象数量 [ ]
再検品項目・結果 [ ]
出荷対象/保留/返品等 [ ]/[ ]/[ ]
承認者・承認日時 [ ]

依頼前チェックリスト

  • 不良発見時に止める工程と対象範囲を決めたか
  • 適合、不良、判断保留、未検品の置場を分けられるか
  • 現物番号と写真・動画・箱番号を関連付けるか
  • 不良品数と不良項目件数を分けて集計するか
  • 入庫数と各ステータスの数量が一致するか
  • 工場への質問と希望処置を分けているか
  • 手直し前に作業手順、費用、承認者を確定するか
  • 再検品の対象・項目・基準を決めたか
  • 処置前後の記録を同じ現物番号で追えるか
  • 検品完了と出荷承認を別に記録するか

よくある質問

不良が一個見つかったら、ロット全体を止めるべきですか?

不良の影響、同じ原因が及ぶ範囲、検品方法、未確認数量によって異なります。まず該当現物を隔離し、同一箱・SKU・部品・生産ロットなど原因が共通し得る範囲を整理して、日本側が追加確認範囲を承認します。

倉庫で簡単に直せる不良なら、その場で手直ししてよいですか?

原則として作業前に承認を取ります。現物状態を変える前に証拠を残し、手順、対象数量、費用負担、再検品条件を工場・日本側・倉庫で共有してください。

工場へ送る写真は不良箇所のアップだけでよいですか?

アップだけでは製品や位置を特定できません。商品全体、該当箇所、品番・箱番号、必要に応じて測定値や包装状態を一組にし、現物番号を付けます。

交換品が届いたら、そのまま出荷できますか?

初回と同じ不良がないか、数量が合うか、仕様・付属品・包装が注文内容どおりかを再確認します。交換品の再検品結果を記録してから、案件全体の出荷判定へ進めます。

相談時に何を送ればよいですか?

商品写真、品番・SKU別数量、現在の保管場所、検品基準、発見した不良の写真・動画、入庫・出荷予定、工場との連絡状況をご共有ください。未確定の項目は、倉庫で確認可能な範囲から整理します。

不良品を動かす前に、現物と判断の流れを固定する

倉庫検品で不良が見つかった後は、返品や手直しを急ぐより、現物を止めて区分し、証拠と数量を一致させることが先です。そのうえで工場確認、処置承認、再検品、出荷判定を順番に進めれば、「何を確認し、何が未解決か」を関係者間で共有しやすくなります。

China2JPの中国倉庫の検品サービスへご相談いただく際は、商品情報と現在の状況をお知らせください。商品と条件を確認したうえで、対応可能な範囲、費用、日程をご案内します。

日本企業向け・中国倉庫検品のご相談

不良品を出荷前に整理し、次の判断へつなげる

不良が見つかった現物を動かす前に、品番・数量・写真・工場回答を整理します。仕分け、手直し、返送、再検品のうち、案件に必要な作業をご相談ください。

  • ✓品番・SKU・箱番号別の数量整理
  • ✓不良写真・動画・判断保留情報
  • ✓工場へ確認する内容と希望処置
  • ✓処置後の再検品・出荷判定条件
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対応範囲・費用・作業日程は、商品と現在の保管・検品状況を確認したうえで個別にご案内します。

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